こんにちは!KEA at home 事務局です。
KEA at homeのコラムでは、子ども達が伸びる声かけや、子育てに役立つ情報などをご紹介していきます。
KEA at home 第1回コラムは、子育てコーチングをご専門とする、
江藤真規先生のコラムをご紹介します。
教育コラム 「子どもの“やる気”をどう引き出す?」
最初は楽しく取り組んでいた英語。
それなのに、途中から何だかやる気がなくなってしまいました…。
子どもの日常にはありがちなこと。
自分から「やりたい!」と始めたのに…、と親は困惑してしまいます。
とはいえ、「じゃあ、やめようか」と簡単にやめさせるわけにもいきません。
「やめ癖」も気になりますし、なんと言っても英語は継続して学ばせたい…。
こんな時、どのようにして子どものやる気を復活させることができるでしょう。
子どもの主体性を尊重するなら、
「やる気が出るまで待ったらいい」となりますが
相手はまだ子どもです。
知識も経験も十分でない子どもの主張を鵜呑みにするのは危険です。
とはいえ、「やりなさい」、「なんで出来ないの」と叱ったところで
事態は悪化するばかりです。
親にも子にもいいことはありません。
「やる気を出させるために何をするか」、ここを考える前に、
まずは「今の状況」に目を向けてみませんか。
「やる気がない」と見える背景には、
どのようなお子さんの気持ちがあるのか、
そこから読み解いていくことが重要です。
可能性として考えられることに、
ゴールが遠すぎて、あるいは高すぎて、「自分ごととして考えられない」?
ということがあるかもしれません。
自分の行動に当てはめて考えてみると分かりやすいかと思いますが、
例えば、レシピ集にあるお料理の写真を見ていて、
「美味しそうだな〜」と思っても、見たこともないスパイスや、
食べたこともない材料が並んでいたら、作ろうとは思わないですよね。
自分ごととして考えられないということです。
一方、家にある材料でぱぱっと作れる、となれば、
俄然やる気がでるのではないでしょうか。
自分ごととして、ゴールが設定できるようにサポート!
もしも、今のお子さんにとって
英語学習が「やらねばならない」となり、
自分ごととして捉えづらいほど高い位置にゴール設定がなされているなら、
いくら「やりなさい」という声をかけたところで、
「やらなければいけないのは分かっているけど、自分には無理だ」と
なってしまいます。
本来、楽しいはずの英語学習が、辛くて苦しいものとなってしまいます。
お子さん自身が「自分ごと」として捉えられる大きさに、
ゴールを設定し直すことが大切です。
1日20分だけ聞いてみよう、
1日1つだけ新しい言葉を覚えてみよう
子どもが「これならできる。自分でやってみよう」と
思える環境を整えることに、まずは意識を向けてみるのが良さそうです。
「やったらできた!」こんな経験を重ねることで、やる気は必ず起きてきます。
「やる気がない子」と決めつけてしまわないように注意して、
お子さんの「今」にあったゴールを見つけてみてください。
記事執筆
KEAプログラムコーディネーター
江藤真規
https://saita-coordination.com/
株式会社サイタコーディネーション代表取締役
(サイタコーチングスクール主宰)
博士(教育学)
アカデミックコーチング学会理事
公益財団法人民際センター評議員
一般財団法人教育振興財団理事
コメント