こんにちは!KEA at home 事務局です。
KEA at homeのコラムでは、子ども達が伸びる声かけや、子育てに役立つ情報などをご紹介していきます。
KEA at home 第3回コラムも、引き続き子育てコーチングをご専門とする、
江藤真規先生のコラムをご紹介します。
教育コラム 「子どもにもっと自信をもたせたい!」
なんか最近うちの子自信をなくしてしまったみたい。
前は自信たっぷりだったのに…。
そんな時によく行うのが、
子どもを「ほめる」こと。
「あなたは素晴らしい」
「よくできるね!」
しかし、こんな言葉では
なかなか子どもの自信は回復しません。
「そんなことを言うのはお母さんだけだよ」と、
なってしまいます。
それは、子どもの心が動かないからです…。
一旦自信をなくしてしまった子どもが再び自信を持つためには、
・自分が真にそう思うこと。
・見方が変わること、気づくこと。
が必要です。
つまり、「心を動かす」ということです。
『今』自信が持てない子どもに対する、3つの具体的な関わり方。
「今」自信が持てない状況にある子どもに対して、どう関わっていくことができるか? 3つの具体的関わり方をご紹介していきます。
1.小さな成功体験を積む。
誰かから、「あなたはできる」と言われるのではなく、
自分が「自分は大丈夫」思えることこそが
自信の源となります。
そのためには「経験」をすること。
「やったらできた」
「やればできる」
という小さな成功体験を、沢山積ませてあげましょう。
例えば1冊の本を読んでから
「読めたね」ではなく、
1章を読んだら
「1章読んだのね」と…。
英語が上達したら
「上手になったね」ではなく、
25分のオンライン英語レッスンに参加したら
「今日も楽しく参加できたね」というように…。
成果ではなく、子どもの行動に焦点を当てれば
沢山の「成功体験」が浮かび上がってきます。
そして、小さな成功体験が子どもの心を動かし、
「自分は大丈夫」という気持ちに繋がっていきます。
2.見方を変える。
世の中は「解釈」で成り立っています。
私達が見ている社会は
私達の解釈で感じ取っている社会。
なので、一つの事実に対して
多様な解釈が存在するということです。
「自分はダメだと思う」
これも、もちろん解釈です。
この解釈を「自分は大丈夫」という解釈に変えるためには、
本人の見方が変わる(解釈が変わる)ことが必要であり、
そのためには、「質問」が効果的。
自分の見ている世界とは異なる世界が見えるよう、
・視点が置きかわる質問。
・未来に目が向けられるような質問。
をしてみましょう。
「あなたのいいところを3つ教えて」
「今頑張っていることは何かな?」
「もしも英語がペラペラになったら、どんなことができる?」
「そうなったら、誰と話しをしてみたい?」
質問の答えを探すプロセスで
子どもは自分を客観視し、自分の心と向き合います。
今の自分に対する見方が変わることで、
心が動くことも大いにあるでしょう。
3.「自信がない」も受け入れる
そもそも論となってしまいますが、
「自信がない状況」って、本当によくない状況なのでしょうか。
「自信がない」を受け入れることも大切なことと考えます。
常に明るく元気で、常に自信をもって…
これでは人間疲れてしまいそう。
時には凹み、自信をなくしてしまい、
でも、そんな自分も捨てたもんじゃない…。
自分の弱さを引受けられる人こそ
真に強い人とも言えるように感じます。
そして、自分を信じてくれる人がいることが、
真の自信につながります。
「あなたは、あなたのままでいい」
「ありのままのあなたが好き」
子どもを尊重し、ありのままの子どもを受容すること。
これこそ『自信の源』といえるでしょう。
(サイタコーチングスクール主宰)
博士(教育学)
アカデミックコーチング学会理事
公益財団法人民際センター評議員
一般財団法人教育振興財団理事
コメント