子どもを育てる魔法の言葉 「他にはあるかな…?」

教育コラム

こんにちは!KEA at home 事務局です。

この度、国際都市神戸でInternational Preschool として実績のある、Kobe English Academyを母体として、KEAのオンラインスクール”KEA at home”をスタートすることに致しました。場所や時間に制限されることなく、子ども達が学べる環境を提供することを目的に、日本各地だけではなく、アジア、世界の中で、第二言語として英語を学ぶ子ども達がクラスメイトとなるようなスクールを目指しています。
KEA at homeのコラムでは、子ども達が伸びる声かけや、子育てに役立つ情報などをご紹介していきます。

 

KEA at home 第6回コラムも、引き続き子育てコーチングをご専門とする、
江藤真規先生のコラムをご紹介します。

 

子どもを育てる魔法の言葉 「他にはあるかな…?」

 

忙しい日常、お子さんと過ごす時間でも、 「次は何をやろうかな」と、次のことばかり考えていませんか?

 

本当は今の子どもを見て、

今の子どもとの時間を楽しみたいのに、

子どもの「今」に集中できない!

 

こんな時には、お子さんとの対話に工夫を加えてみましょう。

 

「他にはあるかな…?」

 

この言葉を入れることで、

子どもは「立ち止まり自分と向き合う」ことができるようになります。

 

一往復で終わってしまう対話を、

2往復、3往復にすることができるようになります。

親:「今日は何が楽しかった?」

子:「外で遊んだよ。楽しかった」

親:「そうか、それは良かったね。他にはどんなことが楽しかったかな?」

子:「そうだ、粘土でAちゃんと遊んだのが楽しかった。粘土でね……!」

 

 

「他には?」と問われることで、 子どもは一日の経験を思い出し、振り返り、 大切な経験を一つ選んで表現します。

 

子どもにとっては、自分と向き合い、自分と対話をする経験であり、

親にとっては、子どものに集中する経験です。

子どもは、自分のことをたくさん話すことができ、

またその話しを聞いてもらうことで、

思考力、表現力、そして安心感を得られることでしょう。

 

「それから?」「それから?」という問いもおすすめです。

 

子どもの頭の中にあるいろいろな思いは、

決してきちんと整理されているわけではありません。

ですから、何かを問われた際には

思いつくまま、そのときに頭に浮かんだものを話すことが多くあります。

しかし、心の中には、まだまだ他の思いがたくさん残っています。

それらを引き出すお手伝いとして、これらの質問が役立つということです。

 

「それは楽しかったね〜」

「そうか、残念だったね…」と、

子どもの話しを聴く際には、

子どもの気持ちに共感しながら聴きましょう。

 

きっと驚くほどたくさんの言葉が、 子どもの内から出てくるはずです。

 

また、自分の思いや経験を言葉にしていく過程で、

子どもは自分の本当の気持ちに気づいたり、

自分なりの解決策にたどりついたりするかもしれません。

何より、親子対話の時間は

親子の良好な関係性を築く、とても大切な時間です。

忙しい日常だからこそ、

対話を深めて親子時間を楽しんでみてください。

 

記事執筆 
KEAプログラムコーディネーター
江藤真規

https://saita-coordination.com/

株式会社サイタコーディネーション代表取締役
(サイタコーチングスクール主宰)
博士(教育学)
アカデミックコーチング学会理事

公益財団法人民際センター評議員
一般財団法人教育振興財団理事

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