こんにちは!KEA at home 事務局です。
KEA at homeのコラムでは、子ども達が伸びる声かけや、子育てに役立つ情報などをご紹介していきます。
KEA at home 第6回コラムも、引き続き子育てコーチングをご専門とする、
江藤真規先生のコラムをご紹介します。
子どもを育てる魔法の言葉 「他にはあるかな…?」
忙しい日常、お子さんと過ごす時間でも、 「次は何をやろうかな」と、次のことばかり考えていませんか?
本当は今の子どもを見て、
今の子どもとの時間を楽しみたいのに、
子どもの「今」に集中できない!
こんな時には、お子さんとの対話に工夫を加えてみましょう。
「他にはあるかな…?」
この言葉を入れることで、
子どもは「立ち止まり自分と向き合う」ことができるようになります。
一往復で終わってしまう対話を、
2往復、3往復にすることができるようになります。
親:「今日は何が楽しかった?」
子:「外で遊んだよ。楽しかった」
親:「そうか、それは良かったね。他にはどんなことが楽しかったかな?」
子:「そうだ、粘土でAちゃんと遊んだのが楽しかった。粘土でね……!」
「他には?」と問われることで、 子どもは一日の経験を思い出し、振り返り、 大切な経験を一つ選んで表現します。
子どもにとっては、自分と向き合い、自分と対話をする経験であり、
親にとっては、子どもの今に集中する経験です。
子どもは、自分のことをたくさん話すことができ、
またその話しを聞いてもらうことで、
思考力、表現力、そして安心感を得られることでしょう。
「それから?」「それから?」という問いもおすすめです。
子どもの頭の中にあるいろいろな思いは、
決してきちんと整理されているわけではありません。
ですから、何かを問われた際には
思いつくまま、そのときに頭に浮かんだものを話すことが多くあります。
しかし、心の中には、まだまだ他の思いがたくさん残っています。
それらを引き出すお手伝いとして、これらの質問が役立つということです。
「それは楽しかったね〜」
「そうか、残念だったね…」と、
子どもの話しを聴く際には、
子どもの気持ちに共感しながら聴きましょう。
きっと驚くほどたくさんの言葉が、 子どもの内から出てくるはずです。
また、自分の思いや経験を言葉にしていく過程で、
子どもは自分の本当の気持ちに気づいたり、
自分なりの解決策にたどりついたりするかもしれません。
何より、親子対話の時間は
親子の良好な関係性を築く、とても大切な時間です。
忙しい日常だからこそ、
対話を深めて親子時間を楽しんでみてください。
記事執筆
KEAプログラムコーディネーター
江藤真規
https://saita-coordination.com/
株式会社サイタコーディネーション代表取締役
(サイタコーチングスクール主宰)
博士(教育学)
アカデミックコーチング学会理事
公益財団法人民際センター評議員
一般財団法人教育振興財団理事
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