こんにちは!KEA at home 事務局です。
KEA at homeのコラムでは、子ども達が伸びる声かけや、子育てに役立つ情報などをご紹介していきます。
KEA at home 第8回コラムも、引き続き子育てコーチングをご専門とする、
江藤真規先生のコラムをご紹介します。
子どもを育てる魔法の言葉「どんな気持ちだった?」
子育てで大切なことは、子どもの気持ちを尊重することです。
例えば、親の目からすれば、意味のない、どうでもよいことであっても、
子どもには、何かしらの意味があっての行動です。
親が一方的に決めつけてしまうのではなく、
子どもの気持ちを尊重することはとても重要です。
具体的には、子どもの意見や考え、その時の気持ちを聞くということです。
「どんな気持ちだった?」
「どんな気持ちだった?」と、
感情レベルまで掘り下げて聞いてみると
子ども自身も、自分の気持ちの整理ができるようになります。
そして、次なる行動も変わってくるはずです。
例えば、通い始めた英語教室で、
みんなのレベルについていけずに、
自信を失ってしまっていたとしましょう。
親:「みんなが上手で凹んでしまったのね。それもよく分かる。
それで、みんなのことを見ていて、どんな気持ちになったの?」
子:「不安になった」「悲しくなった」…
ここで、子どもに自分の気持ちを吐露させることがとても重要です。
自分の気持ちを吐き出すことで、
親と同じ景色を見ることができるようになります。
親:「そうか、心配になってしまったんだ、そりゃそうだよね、
みんなはもう慣れているものね」。
自分の気持ちの吐露の後に、
吐き出した気持ちを受け入れてもらえれば、
心が楽になります。
わかってもらえた、という感覚が高まります。
親:「じゃあ、不安な気持ちはどうしたらなくなるか、
一緒に考えてみようか?」
子:「宿題をきちんとやっていく」
「予習を少ししていけばなくなる」
たとえ、小さな子どもでも、
自分がどうすればよいかを考えることができるものです。
そして、自分で考えるという行為が
子どもの主体性を育てます。
良かった、嬉しかった出来事に対しても、
「子どもの気持ち」を聞いてあげましょう。
例えば、子どもがお教室から、明るい笑顔でかえってきたとき、
親:「なんかいい表情しているね、今どんな気持ちなの?」
子:「先生にほめられて嬉しかった」「楽しかった」
親:「嬉しいね。お母さんも嬉しくなってきた!」
「よく出来た、あなたは偉い」という評価ではなく、
子どもの気持ちに共感し、一緒に喜ぶことで、
嬉しさは倍増するはずです。
毎日子どもは様々な経験をしていますが、
その時の気持ちを言語化することで
良かったことも、悔しかったことも、
今後につながる成功体験となるのだと感じます。
記事執筆
KEAプログラムコーディネーター
江藤真規
https://saita-coordination.com/
株式会社サイタコーディネーション代表取締役
(サイタコーチングスクール主宰)
博士(教育学)
アカデミックコーチング学会理事
公益財団法人民際センター評議員
一般財団法人教育振興財団理事
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