こんにちは!KEA at home 事務局です。
KEA at homeのコラムでは、子ども達が伸びる声かけや、子育てに役立つ情報などをご紹介していきます。
KEA at home 第10回コラムも、引き続き子育てコーチングをご専門とする、
江藤真規先生のコラムをご紹介します。
子育てで最も大切なことは 子どもの気持ちを尊重すること。
子どもの主体性を大切に
子育てをされていらっしゃる方が増えてきたと感じます。
とても素敵なことと思います。
親が決めつけるのではなく、
子どもの好きにさせたい。
子どもが願う人生を、自分で選ばせてあげたい…。
自立に向かったとても素敵な子育てと思います。
しかし、それは「子どもに何も言わない」
ということではありません。
「子どもに知ってもらいたいこと」は
もちろん親として伝えるべきでしょうし、
子どもが間違った方向に行ってしまいそうな時に、
修正をしてあげるのが親の役目です。
大切なのは、「伝え方」ですね…。
子どもを強制したり、
子どもの自尊心を下げるような伝え方ではなく、
「伝えたいメッセージを届ける」とうこと。
ここに工夫をすることで、
子どもの気持ち、主体性を尊重したまま、
伝えたいメッセージも届けられるようになるはずです。
お役立ちのフレーズは 「お母さんの意見を言ってもいい?」
子どもの話はしっかり聞いてあげたいけど、
子どもの意見・気持ちに賛同できないこともありますよね。
そんな時に役立つのが、このフレーズです。
「お母さんの意見を言ってもいい?」
親:「明日の塾の宿題、もうやったの?」
子:「まだ」
親:「いつやるの?」
子:「明日、塾に行く前の時間にやれば大丈夫」
親:「そうか…」
子どもの考えは尊重したいけれども
きっとモヤモヤが残りますよね。
また、塾に行く直前に宿題を片付けるという
学習習慣が固定化してしまうのは
子どものために、どうなのでしょう。
親として助言もしたいところです。
とは言え、
親:「何言ってるの!今やりなさい!やらないなら辞めさせるわよ!」
ここから親子喧嘩をスタートしたところで
あまりいい結果にはなりません。
ここで、先程のフレーズを使ってみましょう。
子:「明日、塾に行く前の時間にやれば大丈夫」
親:「そうか。ねえ、お母さんの意見を言ってもいい?」
このように切り出し、
・なぜ、今日やった方がいいのか
・直前に行うことの危険性
等につき、お母さんの意見を伝えてみるということです。
会話とは連続するものですが、ちょっとした「前置き」「確認」をすることで、
「それならちょっと、聞いてみよう」と、
相手には話を聞く気持ちが整います。
そして、指示ではなく、
あくまでお母さんはこう思う、という
意見の一つとして伝えることができるならば、
決して、子どもの主体性を無視したということにはならないはず。
ぜひ一度試してみてくださいね。
記事執筆
KEAプログラムコーディネーター
江藤真規
https://saita-coordination.com/
株式会社サイタコーディネーション代表取締役
(サイタコーチングスクール主宰)
博士(教育学)
アカデミックコーチング学会理事
公益財団法人民際センター評議員
一般財団法人教育振興財団理事
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