こんにちは!KEA at home 事務局です。
KEA at homeのコラムでは、子ども達が伸びる声かけや、子育てに役立つ情報などをご紹介していきます。
KEA at home 第14回コラムも、引き続き子育てコーチングをご専門とする、
江藤真規先生のコラムをご紹介します。
幼児期は言葉の爆発期。子どもにはたくさん話す機会を与えてあげたいですね。
話すことで、語彙力、表現力が身につくのはもちろんのこと、話すことで気分はリセット、心にたまったガス抜きをすることもできます。
話すことは、子どもの安心感にもつながり、親子の関係性もよくなるでしょう。
子どもが話すためには、聴く人の存在が必要です。
子育ての日常には、伝えたいことが沢山ありますし、
子どもの行動が気になれば、あれこれ注意ばかりになってしまいがちですが、
「子どもの話を聴く」を意識して、是非とも子どもが話す場面を作っていきたいものです。
それでも、
「うちの子はあまり話さない」
「話してもすぐに終わってしまう」
ということも、当然あるでしょう。
子どもの性格は十人十色。話すスピードも速さも言語量にも、個人差があって当然です。
お子さんのペースを大切にしていただければと思います。
同時に、子どもの言葉を引き出す「質問」を意識すると、するすると、子どもの言葉を引き出すことができたりもします。
「それから?それから?」
これらは、相手にもっと考えさせるための質問です。
スライドアウトという、コミュニケーションの技術の一つです。
子どもの頭の中にあるいろいろな思いは、決してきちんと並んでいるわけではないため、
全て順番に取り出して話していくことは、とても難しいのです。
たいてい思いつくまま、そのときに頭に浮かんだものを話しているのでしょうが、
実は、心の中には、まだまだ気持ちが残っていたりするのです。
そして、その中には、本人も気づかないとても大切な考えや気持ちがあるかもしれません。
こんな気持ちを込めて、子どもの気持ちを引き出してあげましょう。
聞いていくと驚くほどたくさんの言葉が、子どもの内から出てくるはずです。
「他に何かあるかな?」
聞かれた子どもは、自分の思いを言葉にしていく過程で、自分では思いもよらない考えを持っていたことに気づいたり、想像もしないところに解決策があったことに気づいたりします。
子どもが話すためには、きっかけづくりも必要です。沢山聞いて、沢山話してもらう経験が、お互いに尊重しあえる関係性につながることでしょう。
記事執筆
KEAプログラムコーディネーター
江藤真規
https://saita-coordination.com/
株式会社サイタコーディネーション代表取締役
(サイタコーチングスクール主宰)
博士(教育学)
アカデミックコーチング学会理事
公益財団法人民際センター評議員
一般財団法人教育振興財団理事
コメント