教育コラム「習い事に振り回されないコツ」

教育コラム

こんにちは!KEA at home 事務局です。

この度、国際都市神戸でInternational Preschool として実績のある、Kobe English Academyを母体として、KEAのオンラインスクール”KEA at home”をスタートすることに致しました。場所や時間に制限されることなく、子ども達が学べる環境を提供することを目的に、日本各地だけではなく、アジア、世界の中で、第二言語として英語を学ぶ子ども達がクラスメイトとなるようなスクールを目指しています。
KEA at homeのコラムでは、子ども達が伸びる声かけや、子育てに役立つ情報などをご紹介していきます。

 

KEA at home 第15回コラムも、引き続き子育てコーチングをご専門とする、
江藤真規先生のコラムをご紹介します。

わざわざ時間とお金を使ってはじめる習い事。皆さんは、明確な目的を持っていますか?

どうしても子どもにやらせてあげたいことがあって始める。
子ども自らが挑戦したいと言って始める。
子育ての質をもっと高めたくて始める。
親(祖父母)から勧められて始める。
なんとなく周囲が気になって始める。
幼少期から始めないと手遅れになってしまうという焦りから始める。

習い事の背景には、様々な理由がありますが、
ポジティブな理由、焦りからくる理由がありそうです。

もちろんポジティブな理由の方が望ましいのでしょうが、
「気になる」背景にはいろいろあるもの。
ですから、理由はいずれであっても、
「習い事をする」と決めたのであれば、
習い事をすることが「親子関係の悪化」にはつながらないよう
意識をしていく必要があります。

そのためには、
①習い事の目的を明確にする(言語化する)こと
②成果以上にプロセスを大事にすること
が大切です。

2つのポイントを解説します。

①そもそも、何のための習い事かを意識する。

きっかけは何であれ、決めたのは親。
最終的に判断を下したのは親であることは間違いありません。

そもそも、その習い事は何のために始めることにしたのでしょう。
習い事を成功させるためには、
「そもそも何を目的として、この習い事をさせるのか」を
言語化してみることをお勧めします。

家族以外の人との関わりを求めて。
家というスペースではできないことだから。
親が指導できないことだから。
興味の幅を広げてあげたいから。
同年代のお友達を作るため。

目的が明確になれば、
たとえ、子どもが思うような成果をださずとも、
親のイライラ感は軽減されることでしょう。

習い事をきっかけとした親子関係の悪化は、たいてい
「なぜできないの」
「どうしてやらなかったの」
という思いから…。

例えば習い事の目的が
「同年代の友達を作る」なら、
たとえ、子どもが先生の言う通りに行動できなかったとしても、
同年代の知り合いが増えたから、
そして、子どもが楽しんでいるから
「まあ、いいか!」となるはずです。

習い事は「楽しく」が大前提。
楽しく帰路につくことができれば、習い事は成功といえるでしょう。

②成果以上にプロセスを大事にする

習い事を通して、親は自分の子どもを客観視することができます。
他児との比較も、習い事がきっかけとなっているかもしれません。

当然成果や結果が気になりますが、
ここは、親の忍耐のしどころ。

成果に至るまでの道筋は
その子によって異なります。
このことを意識して、
うちの子はどのような道(プロセス)をたどって上達していくのか
を是非見ていただきたいと思います。

「みんなできているのに」
「まだ、できないの」は禁句です。

プロセスに意識を向けるためには、
ゴールは遠くに設定することがおすすめです。

「1年後にはどうなっているかな」
こんな風に今のお子さんの取り組みを見ることができれば
きっとお子さんも楽しく習い事を続けることができるでしょう。

習い事は子どもにとっても、新しいチャレンジ。
言葉にはせずとも、緊張しながら、精一杯頑張って
取り組んでいるはずです。

そんなお子さんの気持ちも推測しつつ、
せっかくお金と時間を使う習い事ならば
楽しくすすめてみてくださいね。

 

記事執筆 
KEAプログラムコーディネーター
江藤真規

https://saita-coordination.com/

株式会社サイタコーディネーション代表取締役
(サイタコーチングスクール主宰)
博士(教育学)
アカデミックコーチング学会理事

公益財団法人民際センター評議員
一般財団法人教育振興財団理事

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